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小説 山賊は悪党で 壱参

長編小説 山賊は悪党で 壱参

 ユーリという山賊が居る。ヴァルトが頭をしている山賊団で一番遅く入団――二年前、十四歳だったユーリはなし崩し的にヴァルト達と行動を共にするようになった。
 家出してきたと告げて強引についてくるユーリをヴァルトは無視し続けた。けれども、底抜けに明るく馬鹿をする事を本能そのままに行う男はへこたれなかった。
 いつしか、会話に混じり、賊の家業を手伝い、いつしか仲間になっていた。
 そうヴァルト達に評される一方で、仕事や大事な局面では、冷静さを失う事無く遂行する精神力を持っていた。
 始めに討伐隊が編成されている事に気付いたのはそのユーリだった。領主城で行われていた集会の内容に聞き入った彼の顔は引き締められていた。それでも、即座に戻る事が叶わなかったのは、衛兵や騎士がそこら中を跋扈していたからに他ならない。
 ユーリは仲間に会う事も無く、民衆に紛れつつ静かにねぐらを目指した。
 彼の目の前で、討伐隊が勢い良く城門から外へ走り去る姿を見せたが、見届ける事しか出来なかった。
「おいおいおい。不味い事になったな」
 ユーリはねぐらから離れた森の中で、街道を練り歩く討伐隊を確認しながら声を漏らした。
「そうだな」
 討伐隊が出立した後を追うかのように、ユーリは町を抜け出すことに成功していた。
 今、ユーリの隣にはダンが静かに息を潜めている。いつもと変わらない空気にユーリは平静を保つ事が出来ていた。
 ねぐらへ向かう途中にユーリはダンと合流ていた。
「どうするよ。これ、三十人くらいか? 無理無理、助けられないよ。三人だろ?」
 騎馬に跨る騎士に衛兵達が隊列を組み、その後ろからは恐らく馬車が先導される形で二人の目の前を通り過ぎる。






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テーマ : 自作連載ファンタジー小説
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