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長編小説 山賊は悪党で 九

長編小説 山賊は悪党で 九

「ディックの事、残ってんだろ」
 ユーリやボーがいる焚き火に移動する途中で、ヴァルトは静かにヴォルフへと呟いた。
「――仲間の事を思ってか?」とヴォルフは言った。
 その顔は嘲笑に近い笑みが張り付いていた。
「なんだよ」
 ヴォルフの思わせぶりな言葉に訝しげに横を歩くヴォルフを見つめる。
「一度、じっくり考えてみろ」
「いつだって考えているぜ?」
 ヴォルフはじっと前を見据えていた。焚き火の周りにはダンとボー、そしてユーリが居る。
「お前の事も考えてやれ」
 ヴァルトのため息が一つ。
「爺臭い説教だな」
「年上の有り難い説法さ。心に刻んで置けよ」
そういって、ヴォルフはヴァルトの背中に手を回して軽く平手で打った。



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テーマ : 自作連載ファンタジー小説
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