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魔王と勇者と暗殺者 第五十三話

長編ファンタジー小説 魔王と勇者と暗殺者 第五十三話

 カズヤと別れてから、自室と割り振られた部屋に入ると一人の魔族が備え付けられたテーブルに腕を置き、椅子に腰を降ろしていた。もはや、カインは驚く事もしない。ここにいる魔族の大半が、化け物と呼べるにふさわしいほどの力量を持っているということを認識していたからである。

「貴方が守護者だとは判らなかった」

 問いかけられた言葉に返答もせずに、カインは対面の椅子へと腰掛ける。ため息を漏らしながら、目の前にいる沿岸都市の飯屋を営んでいた主人を見つめた。面通りの時に、説明があったことを思い出し、彼女がメルカ族と呼ばれる魔族だということを思い出していた。

「本題は?」

 意味もなく来られては、逆に困ったのはカインであっただろうが、そんな状況を端から選択肢の一つにすら入れてはいなかった。

 何処と無く猫のような瞳が印象的であった。獣人と人間から呼ばれることに今一度、カインは妙な納得をしてしまった。ともかく、表情やこれまでの行動から意図を把握できないカインには素早く、話を終わらせたいという思いがあった。先ほどあった、カズヤとの慣れない会話に気が滅入っていたのである。

「魔王は隠している事がある」

 その一言で顔をしかめる。今はフードで顔を隠す事を行っていないので相手には嫌というほど見える。そもそも、カズヤと護衛の二人にはフードを被っている状態を記憶されているので、顔を隠す事も出来ないで居た。



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