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鉛が垂れている空
薄れていく時間
もう終わりだと告げる
想い出はあやふやで熱もなく
ただ冷ややかで身体を蝕んでいく

振り返っても伸びる影すら見えてこない
どんな道を歩んだのかすら浮かんでは来ない
ふと目を閉じてみても何かが淡く溶ける

冷たい外気の震え
世界が痺れを切らしたかのように
落とし始めたのは鉛の雪
無慈悲に降りかかる
埋めつくほどでもない
ゆらゆらと無言で降り続ける

いつの日からか
暖かさを失っていた
身体は熱を帯びているのに
寒かった
冷たかった

雪が降っているようだ
鉛の雪が降るような世界で
身体の中の冷たさをそう考えた
鋼のように冷たく
禍々しいほど鋭利な雪が降り積もる

深く深く
身体の中に降り積もる

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