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魔王と勇者と暗殺者 第四十六話

長編ファンタジー小説 魔王と勇者と暗殺者 第四十六話

 重苦しい。空気が重さを持ち、場の全ての者らを鈍重により跪くように仕向けるかのように。その場に佇み、椅子に腰を降ろし顰めた顔を肘掛から伸びる右腕で支えながら魔王は報告を聞いていた。

「動けぬか」

「門の力が弱まっているのを見透かされています。各地で人、魔族構わずに襲われている模様で手の打ち様がありません」

 各地にいる魔族の有力者を集め、門の封印を行う必要が急務の中で、化け物らは門の封印が解かれつつあることを察知していた。故に、妨害工作の一環として、魔族の集落や人間の街を襲う事が頻発している悪い流れが出来ていた。

 今まで起こった門の封印を巡る戦いは魔王を筆頭にして勝利を続けてきている。だが、多くの犠牲を払ってきたのは魔王側であったのは確かな事である。数千年の闘争で、絶滅した種族は少なからず存在しているのだ。

 加えて言おう。不定期に門が開かれる原因が未だに解明されていない。魔王は門を封印する手立てを知っているが、永久に封印する術を知らない。

 この流れに便乗する形で、東の国家が西に侵攻を開始し、西沿岸都市は陥落。これは、封術士が事前に化け物からの襲撃を受けて撤退していた事も陥落に大きく関わってきていたが、魔王にとってそれは些細なことである。

 本質的に問題なのは東の国家を扇動しているのは恐らく、化け物らに違いないという事であった。

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