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新作構想云々

『山賊は悪党で』
という小説を公開中です。完結予定はあります。
内容は、山賊達がある町で厄介ごとに巻き込まれてしまうけど、相手殺して自分は生きる。というものです。
十万字前後で完結予定です。現在、獣人であるディックを登場させたのに、後半から空気になってしまうのでもう少し活かせたらいいなと思っていても多分、今の私ではどうする事も出来ないので空気のままになりそうです。

地の文が解説的になりがちなんですけど、そう簡単に改善できそうもありません。
上記長編小説は三人称視点ですが、今構想中の小説は一人称にするつもりです。
ちょっと一人称にして地の文を少しでも改善できたらいいかな。という希望的感覚ですけど。
思えば私の読んでいる作品、一人称多いんですよね。



新作構想は女性主人公で行きたいと思っています。
ファンタジー物ですけど、所謂異世界召喚系統に近いと思います。
神様とか出てきますし、主人公も無敵になります。

プロットとかは出来ましたけどまだ練っている状態ですかね。
戦闘状態が多すぎる気もしますが、恐らくは十万字前後の作品になる予定ではあります。

導入部。

北条記理子はいつものように、学校終わりにそのままバイト先である喫茶店を目指して、横断歩道で信号待ちをしていたが突然、声が聞こえてきた。
何かと思って辺りを見回しても誰も居ないのにはっきりとお爺さんの声が響いてくる。
「北条記理子。今、わしはお主の頭に直接語り掛けておる。北条記理子よ、唐突ですまぬが世界を救ってはくれないか?」
寝不足から幻聴でも聞こえてしまったのかと記理子は自分の体調を気にして、今日はバイトを休もうかと考えていたが、どうやら本当に頭に直接聞こえてくるようで、これはテレパシーというものではないだろうかと記理子は思うようになり、それならばとりあえず貴重な体験をさせてもらっている爺の言葉でも聞いてみるかと意気込んで、「世界を救うとはなんだ」と頭の中で言葉を思い描いて聞き返す。
声の主はロロというらしく、世界を創造した主柱にして、幾つかの世界を管理する自称神だと言った。
何やら、すでに胡散臭くもあるが、超能力たるテレパシーを使ってくるあたり半信半疑程度に陥るのも無理はない。
とにかく、別の世界を管理していたはずの女神が邪神となって、管理していた世界と記理子がいる世界を無理やり繋げて世界を滅ぼそうとしているという突飛な話を聞いた。
そして、記理子が丁度居る横断歩道に次元の歪みが発生し、門が開かれるという事のようだ。
その門が完全に開かれると、世界は干渉し合い、崩壊を始めてしまうという。それを阻止するために、記理子のいる世界を管理する神を向かわせるが、それには色々と時間が掛かるというので、記理子に時間稼ぎをして欲しいと言う。
「バイトに遅れるから」
記理子はそう言って、横断歩道を渡りだす。既に一度、青信号を見逃していたので、今度こそ渡ろうと一歩踏み出した瞬間、視界は暗転し気が付けば見た事も無い世界に飛ばされていた。



あくまで予定ですけど、そして完結せずにお蔵入りになる可能性もある。

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長編小説 山賊は悪党で 八

長編小説 山賊は悪党で 八


「きゃぁぁ!!」
 目を覚ました、双子姫の一人が悲鳴を挙げる。すると、もう一人も起きて辺りを見回す。後者は落ち着いている。というよりも、感情の篭っていない表情と視線をヴァルト達に向けるだけで、後は先に起きたお姫様に抱擁されているだけであった。
 その悲鳴に、興を殺がれたというよりか、救われたのかもしれない。ヴァルトは視線を外して、双子姫を見つめると
「――起きたか」と小さく漏らした。
 ヴォルフも、先ほどの会話などなかったかのように、新たな枝を焚き火にくべながらも、双子姫を一瞥する。
 その風体に怯えつつも、先に起きたお姫様――青いドレスを着込む少女は気丈にも、柳眉を逆立ててながら
「こ、ここは何処ですか。貴方達は――」と口を開いた。
 その表情と態度にヴァルトもヴォルフも感心する。二人とも、見てくれに関しては怖い印象を持たせるものだと認識しているので、少女が怖がるのも無理は無いと感じていたが、まさか目覚めてからこんなにも早く自分達から情報を聞き出そうと考えるとは思わなかった。
 ヴァルトはこの時、貴族の子供でもぬくぬくと親の権力という箱庭で育っていないのかもしれないと感じていた。とにかく、そんな考えを面に出さずに会話を始める。
「ここは、俺達山賊のねぐら」
 ひとまず、聞かれた事に素直な返答する。すると、少女は口を噤む。どうやら、予想以上に怖がっていたようだったが、ヴァルトは返ってその反応にほっと胸を撫で下ろしてしまった。ともかく、ヴァルトは話を進めるために会話を試みる。
「安心しな。何もしない。だが、聞きたい事がある」



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誤字脱字、表現の不備があるかもしれません。悪しからず。
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長編小説 山賊は悪党で 七

長編小説 山賊は悪党で 七

 聖都教という宗教が存在する。
 多神信仰で世界最大宗教として大陸全土に教会があり、多くの聖職者と膨大な信者を抱えている。
 名前の由来は神々や天使が住まう理想郷を聖都とし、そこに住まう事を名誉だとされ、神々が自らを模倣して作られた人こそ、この大地を支配する権利を持った尤も優秀な種族であり、作っていただいた神に感謝し、勤勉かつ優秀な種族である誇りを持って日々を謳歌する。さすれば、必ずや神々は人の行いを知り、神々の住まう聖都へ死後、誘ってくださるだろう。というものだった。
「司教様。私はどうすれば良いのでしょうか」と男は言った。
 夜も更けてきているというのに、教会の聖堂には今だ、人が疎らながらも祈りに集中していた。
 人々は常に悩み、苦しむ。その悩みを神の使いであると位置づけられた聖都教の司祭や司教らは教会を作り、迷い悩む人々の話を聞いていくのである。
「人という事に誇りを持ちなさい。貴方は神を模した人です。貴方の弱気な姿は神が弱気な姿を見せているも同義。さぁ、貴方は笑い、前を向いて進むのです。そうすれば、必ず神は応え、聖都へ住まう事もできましょう」
 ニールの町にも教会は存在し、町の一角と領主城の中に聖堂が作られている。町の教会を統括するのは司教という位を持つ聖職者で、司教は教区と呼ばれる範囲を監督する立場と権限を持たされている。
 ニールの町は特異なもので、教区に町と呼べるのは一つだけ。残りは小さな農村だけだった。そのため、農村には無人の教会しか無く、礼拝や神事などにはこのニールの町に来る必要があった。
 ニールの町周辺を教区とし、監督するのは一人の司教。今、迷える男性を導いた小太りな男。聖職者の証である、聖服と呼ばれる黒い生地の服で、腰には紫色の布が巻かれている。黒い瞳に短く揃えられた白髪。何よりも突き出たお腹が特徴的な男だった。
「カスパル司教様」
「ふむ。何用かな?」
 聖堂で助司祭が声をかけて来るとカスパルは朗らかに答える。
 すると、助司祭は身を少し寄せて
「火急のようで、酷く焦っているようです」と呟いた。



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長編小説 山賊は悪党で 六

長編小説 山賊は悪党で 六

「ヴァルト。緊急。だけど隠れてる」
 その言葉に三人は火を消しながら腰を浮かし、身を屈ませた。途端に世界は闇に支配される。
 三人はまだ目が慣れていないが、話を進めていく。ヴァルトはボーのために矢を握った。
「ディック、どっちだ」
 ヴァルトは小さく呟いた。するとディックが動く。その気配に三人はディックの方向を察知して身体を向けると、やはりそちらから声が聞こえてくる。
「ボーの方。町側の街道沿い」
「行くぞ」
 おぼろげながら姿も見え始める辺り、夜目に慣れている。颯爽とまでは行かないが、それでも速い速度で闇夜を駆け抜ける。
 暫くするとボーの後ろ姿が確認できた。遠目に街道が見える。その視線の先にはランプであろう明りが揺らめいて、馬車が止まっていた。
「ボー」
 ヴァルトが小さく、囁きながら視線を向けると、その先の街道から声が響いてくる。
「馬車が襲われています」
 ボーの言った通り、馬車が何者かに襲われているのが窺い知れた。
「――同業者か?」
 咄嗟に、ヴァルトがそう呟く。この街道にはヴァルト以外に山賊は居なかったが、絶対ではないし、今日ここに来た賊かもしれない。同業者といっても盗賊という事も考えられる。
 だが、ヴォルフとダンはその言葉を否定した。
「いや、あの身のこなしは違うな」
「鍛錬を受けた者」
 ほぼ同時に囁かれた言葉にヴァルトは不敵に笑ってみせる。
「流石、ヴォルフにダン。頼りになるぜ」
「どうしますか。頭」



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長編小説 山賊は悪党で 五

長編小説 山賊は悪党で 五

日は陰りニールの町に闇が舞い降りる。夜の出入りを監視する事と犯罪防止による行為で、城門にかがり火を立て、その横に衛兵が立っている。
 他の町により近ければ夜でも出入りはあり、衛兵も忙しかったかもしれないが、ここはニールの町で夜の警備と言えば眠気との戦いだった。
 今日もそうなるはずだったのだが、ニールの町内から疾走する四頭の馬に引かれた馬車が城門から外に飛び出していった。次第に、町中が喧騒に包まれ、衛兵が口頭で事態を説明し、やがて領主城にまで波及していく。
 教会に向かった領主の娘二人が誘拐され、領主様の容体が急変して指揮を取れない。代わりに指揮を執り始めたのが教会を管理するカスパル司教で、騎士団長で二十年間、領主に仕えてきたダニエルも已む無く、その指示に従うという。
 町は俄かに活気とは違った喧騒に溢れていく。



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