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長編小説 魔王と勇者と暗殺者第四十五話

長編ファンタジー小説 魔王と勇者と暗殺者第四十五話

 広かった。その空間はただただ広かった。そこは果たして屋内なのだろうかと疑問に思わざるを得ないほどの広さであったが、それは薄暗さ故の錯覚に過ぎない。目を凝らせば壁が見えてくるのが判る。近づけばはっきりと見えるだろう。壁が蠢き、悲鳴を挙げていることが。

 その胎動を認識するともう、この空間は異質であることを理解しなければならない。生い茂るは、人の躯を貪る木々に、壁には悲鳴を挙げながらも化け物を産み落とす女が数多に見えてくるだろう。

 光源は定かではない。壁の所々が発光しているだけに過ぎない。その光に影を作りながらも、女達の悲鳴が挙がり続けては疲れたように身体を垂らす。落ちる事は無い。腕も足も壁の中に埋まっているのだが、女達の下には木々の根が張り巡らされ、脈動している。

 その網の中に一際は暗い空洞を見つける事が出来る。

 そこから這い出てくるのは異形の化け物たちで化け物が這い出てきては女達は叫びを挙げる。ただただ、挙げる。

 その光景全てが理不尽と非現実の共存。その不確かな現実の世界で一人、たった一人で孤独を怒りに変えて己の力を奮う勇者の姿が薄暗い世界で影を躍らせ、自身もまた舞い踊る。

「思った以上にやる」

 その声に触発されたかのように、ハルカは化け物に襲い掛かった。線となるほどに加速するハルカの目の前にマルセンとイーナが割って入ってくる。ハルカは顔を顰めつつも、マルセンの剣による一撃を受け止めた。そのときには、既にイーナの詠唱が終わらせ、炎の蛇がハルカへと向かってきているところであった。ハルカは避けようとするも、マルセンの力によって逃れる隙がなかった。


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創作物<無形の継承>

無形の継承

君の寝顔は気持ちがいい
まるで天使と添い寝してるかのよう
暖かく君を見守るよ
この寝顔を絶やさぬように

何の夢の見ているのだろう
時より見せる笑顔が微笑ましい
すぐに私の元を去る日が来る
それまでは無垢なままで居て欲しい
永遠に続くと思った守る幸せ

扉を開けたとき
もう君の幼い面影ないだろう
そっと肩に手を掛けられて私は扉を開ける
もはや君を包み込むのは幸福だった
もう幸せは終わったそれでも喜びはある

君の一言ひとことが私の脳裏に浮かぶ情景を彩り
涙を溢させる喜び
そしてわずかな悲しみ
守る幸せはこれで無くなった

だから今度は君が守る幸せを勝ち取った
私が君たちを見守る幸せを得ることと同じ
幸せを生かして欲しい

あの頃の寝顔を忘れず
あの頃の夢を忘れず

また私とともに守る幸せを感じてほしい
そして私に祝福の天使をまた抱かせておくれ
それが今の
私の夢なのだから



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リヴォルト

テスト投稿。

 
 太陽の光は熱を帯びて初夏の香りを運びながらも、神殿の敷地内を照らしていた。
 雪はとうに溶け消えながらも高所である山々の頭は未だに白く彩られ、平地には新緑が顔を出し始めていた。
 その太陽の元で、一人の戦人が故郷へと、愛する者の元へと戻ってきた。

「どうして……母上は頭だけになってしまったの?」

 少年の疑問に男は息を飲んだ。
 涙を流すわけでもなく、喚き散らす事もしない。
 ただ疑問に思った事を、その丸い二つの瞳を男に向けながら小さく呟いた。
 その呟きは、男だけではなくこの場にいる全ての大人を黙らせ、胸の内を締め上げた。
 その一団の中で、一際目立つ集団が居る。
 全員が鎧を着込み、王国紋章と自家紋章を縫い込んだマントを羽織っていた。
 その鎧を着込んだ集団が群集の中で一歩前に出る。
 先頭に立ったのは、少年の母親が死んだ戦場で指揮をしていた大将であった。

「此度の戦。アンネリーゼ・ヘルトリングは勇猛果敢に戦った。」

 兜を脱ぎ去り、一同は左脇にその兜を収めながら、剣を抜き去る。
 剣身を寝かし、柄を胸元へと置き不動とした。

「敵決死隊による本陣への奇襲により敗走した我が軍への執拗な追撃をかわし、国家の勝利への時を稼ぐために――」

 その場に居る、全ての人間に男の口上が頭の中へと入っていく。

「三百余騎を率いて見事、殿を果たした。」

 討ち取られたアンネリーゼの首は敵軍の元で、晒し首になるのが当たり前の時代。
 部将という隊を指揮する立場に置きながらも前線で槍を奮い、多くの敵兵を屠り去り死んでいったのだ。

「アンネリーゼ・ヘルトリング。貴殿の類稀なる戦場での戦果により、我々は生き永らえ、貴殿の愛したリヴォルト王国は勝利した! 貴殿の愛したリヴォルトに侵攻してきた者どもは我々が一人残らず追い出し、殺した!」

 当然、晒し首になりその首級を挙げた者は栄誉を与えられて然るべきであったはずだった。
 それでも、アンネリーゼの活躍を目の当たりにしても尚、敵国の軍を率いていた将は首を返上したのだ。
 何故、そこまでしたのか誰にも理解できなかった。
 ただ、一つ確かな事がある。
 敵国に勝利した際に、敵兵は口々に恐怖を述べ、敗残の将達は首を刎ねられるその時まで、アンネリーゼを讃えて、顔を恐怖に染め上げる事も無く、戦人としての最後を迎えた。

「貴殿の活躍は未来永劫我らの胸に刻み付けられる。貴殿が居たからこその勝利! 貴殿が死んだからこそ稼いだ時によってリヴォルトは勝てた! この事実を! 我々は貴殿の死を決して無駄にはしない事をここに宣言する!」

 その声と共に、剣身を起こすと顔まで柄を挙げ、斜め前に腕をしっかりと上に伸ばしながら天へと切っ先を向けた。
 剣の白刃は太陽の光によってより一層、美しい姿へと昇華していった。

「父上……。父上は居なくなったりしないよね?」

 粛々と進められた葬儀を終え、参列者が帰っていく中で、少年は言葉を漏らす。
 透き通るようなアクアマリンに輝く瞳が母の亡骸を見たときと同じく、涙を流す事もなく真っ直ぐと父親を見つめていた。

「嗚呼、大丈夫だ。私は絶対にお前を一人にしないよ。」

 父は子を優しく抱き寄せ、銀色の髪の毛を撫でた。




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尖閣中国調査船続々10隻以上が示威活動か

尖閣、ガス田周辺に中国調査船続々 10隻以上が示威活動か

 尖閣諸島周辺での中国漁船衝突事件で、中国人船長が釈放された25日以降、中国の海洋調査船が、尖閣諸島や東シナ海のガス田開発地域周辺に集結していることが27日、分かった。政府関係者によると、調査船は計10隻以上にのぼっている。海洋権益確保に向けた示威活動とみられる。日本の排他的経済水域(EEZ)内への侵入が懸念されることから、海上自衛隊の哨戒機などが警戒活動を強化している。



侵略の危険性が高まってきましたね。
自衛隊や海保の方々には頑張って欲しいですが、果たして日本国として対応できるかどうか。
現場の頑張りが上によって踏みにじられることがこれ以上ない事を願います。 駄文同盟 にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ bnr.gif image113.gif 小説・詩

踏み込んだ未来
引きずられる過去



不確定で不鮮明な境界線

今を生きる

今と言う未来を生きる

引きずられた過去は磨り減り
歩むたびにまた重なっていく


歩むという行為を辞めてはいけない
辞めれば一歩踏み出す事に臆病になる

忙しい
人生は忙しい 駄文同盟 にほんブログ村 ポエムブログ 自作詩・ポエムへ bnr.gif image113.gif 小説・詩
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